day 1 (2) シベリア鉄道 各駅停車
さて、いよいよ旅の始まりです!
まずはウラジオストクから北へ120km、ウスリースクまで向かいます。
やっぱりロシアの極東と言えば、シベリア鉄道。
ウラジオストク駅はシベリア鉄道の東の終点です。威厳ある駅舎。多くの旅人がここからモスクワまでの一週間もかかる長い旅に出たことでしょう・・・
しかし!そんなシベリア鉄道にも、近郊電車が走っているのです。言ってみれば東海道線みたいなやつ。
その名も「エレクトリーチカ」!要は電車、ってことですね。
うーん、何とも無骨ないい感じ。
切符はウラジオストク駅の窓口で買えます。駅名を言えばそこまでの距離の切符を売ってくれます。ただのレシートみたいだけど、これが切符です。
120キロのって95ルーブル。約200円。
椅子は木製。電車はうなりを上げて加速して行きます。
ちなみにウスリースクまで行く電車は1日3本。
他にも各地に行く&区間運転も含めると1日10本以上あるようです。
細かい駅にたくさん停まりながら3時間かけてウスリースクを目指します。
駅は名前のない駅もあったりして、それは9156Km駅、みたいにモスクワからの距離でだけ表示されていたりするのです。でも、そんな無人駅にも一つ一つ丁寧に停まっていく電車。これもシベリア鉄道なのですね。
定刻から30分遅れてウスリースク着。
頭にハトをのせたレーニン像が迎えてくれました。
ウスリースクは典型的なソ連時代に開発された都市で、広大な土地にゆったりと集合住宅が配置されていて、とてもとても歩いてまわれるような感じではないけど、淡い緑に囲まれてなんとも住みやすそうな美しい街。でもかつてはマフィアが跋扈し、とても治安の悪い街であったらしい。逮捕したマフィアたち本人を出演させて地元当局がマフィア撲滅のドラマを作って放映したこともあるらしいのですが、今はなんとも平和でのんびりした街でした。
駅前には機関車工場。シベリア鉄道の輸送の要となる重要な工場らしい。
町の中心部(といっても閑散としていて本当に中心部なのかわからないのだけど)まではタクシーで向かいます。100ルーブル。
今日の宿、ホテルウスリースクに約10分で到着。
簡素ながら快適な宿でした。ただ、フロントはまったく英語通じません。
一休みして、明日のバスを確認しにバスターミナルへ。ホテルにあった地図を確認したところなんとか歩いて行けそうだったので、散歩がてら歩いて。約2kmぐらい?ショッピングセンターのとなりにそれはありました。
次の目的地、牡丹江までは一日2本の国際バス。1本はウスリースク始発(8時半発)、1本はウラジオストク発でウスリースクを経由して牡丹江へ(10時40分発)。他にも綏芬河止まりが2本など、そこそこの本数がある感じ。
不思議な雰囲気のホテルの横のレストランで夕食。
思いのほかおいしかった・・・ っていうか、他にレストラン見つけられなかったんだけどね。
明日は、ロシアから陸路国境を越え、バスで中国は牡丹江、そしてハルビンへと、かつての東清鉄道のルートを進みます。
【この日の移動距離】120km 【累計】120km