Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ世界一周を目指します。

day 4 (1) ハルビンから長春へ

f:id:pristine:20160605233202j:plain今日は、ハルビンから長春に立寄り、中国の首都、北京へ向かいます。

f:id:pristine:20160605001014j:plain泊まった「龍門貴賓楼酒店」。かつてのハルビンヤマトホテル。1903年に東清鉄道ホテルとしてロシア資本で開業、その後「満鉄」=南満州鉄道の経営になり、戦後は学校になったりしながら、改装され今はホテルとして営業しています。
とても重厚な建物で歴史の重みを感じるホテルです。

さて、ホテルはハルビン駅のすぐ前だったので、あっという間に駅に到着。f:id:pristine:20160605234201j:plain相変わらずの人の多さです。中国の鉄道は、発車の直前にならないと改札を始めません。日本のように自由にホームに入れる訳ではないのです。なので、みんな待合室で改札が始まるのを待ちます。

そして、ここから北京までは中国版新幹線「和諧号」。f:id:pristine:20160605234441j:plainまだ1000キロも進んでいないのに、椅子が木製のシベリア鉄道の各駅停車から、最新鋭の高速鉄道まで一気に進化する鉄道にやや戸惑います。さらに今回から、切符はインターネットで予約することが出来るようになりました!(パチパチパチ)

f:id:pristine:20160605234314j:plainかつての南満州鉄道。緑の大地を和諧号CRH5型電車はほどほどなスピードで飛ばして行きます。

この区間はまだ在来線で、そんなに速度は出ません。2時間ほどで長春駅に到着です。(この後年末に高速鉄道新線が開業して所要時間が大幅に減りました)f:id:pristine:20160605234753j:plain

長春は、かつて満州国の首都「新京」だった街です。
「新京」であった時期はわずか12年でしたが、その間に莫大な投資が行われ、当時の最先端の計画都市を建設したのです。今でも当時の建物が多く残り、中国の他の都市とは少し違う独特の雰囲気を醸し出しているのです。
この長春を少し散策してみましょう。

f:id:pristine:20160605234700j:plain駅を降りると、ちょうど大学の入学シーズンにあたるのか、多くの大学が地方から来る新入生を迎えに出ていました。

出来たばかりのライトレールに乗り、まずは満州国皇帝だった愛新覚羅溥儀(“ラストエンペラー”ですね)の皇宮を見に行きます。長春駅の北側から乗車します。f:id:pristine:20160605234902j:plain

3つめ、「偽皇宮駅」で下車。開発中の荒涼とした道を歩きます。

f:id:pristine:20160605235111j:plain

だいぶ歩いて、かつて溥儀の暮らした皇宮を保存した博物館、「偽満皇宮博物院」にようやく到着です。

f:id:pristine:20160605235359j:plain意外にも保存状態は大変よく・・・

内部の調度品の保存や、展示、説明もとてもしっかりしたものでした。
中国において溥儀の存在と、その教化は旧時代から新時代へのまさに「社会主義革命」の象徴のような面があります。溥儀は社会主義中国で「再教育」を受け、一人民としてその生涯を過ごすことになります。この博物館でも、溥儀の生い立ちから、皇帝としての生活、再教育とその後の生涯に関する展示が行われていました。

f:id:pristine:20160605235438j:plainイデオロギーがどうであるかは別として、激動の時代を生き抜いた最後の皇帝の生涯を実感として感じられる素晴らしい博物館でした。
中国の日本統治時代を語る博物館にしては、比較的抑制的というか、客観的な説明が多く(あくまで比較的、ですが)、純粋に歴史を知るという意味で価値のある訪問先だと思います。

では、再び街に出て、
引き続き、長春市内の昔の面影を探してみましょう。