Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ陸路で世界一周を目指します。

【メモ】中国の鉄道ネット予約

何かと混雑する中国の鉄道。駅で中々切符が買えない!の対策として考えたのが、当然ながら「事前に予約する」でした。

しかし、日本から中国の鉄道を予約するには多額の手数料と、思うようにならない旅行代理店とのコミュニケーションが必要です。
 
しかし!経済発展著しい中国のこと。ついに全国の鉄道の切符をネットで予約・購入することが出来るようになっていました。
中国鉄路客戸服務中心」(中国鉄道顧客サービスセンター)で、何と、中国全国のほとんどの列車の切符を19日前から予約・購入できるのです。(春節などは別途購入できる期間が定められます) しかも、駅への割当とは別の座席が確保されていることが多く、どうも予約しやすいように思います。f:id:pristine:20160606000247p:plain
ただし、このサイトには決定的な問題が・・・。中国の携帯電話と、銀行口座あるいは中国国内で発行されたクレジットカードが必要なのです。
そこで、まずは中国の携帯電話と銀行口座を手に入れる所から全ては始まります。
 
1)携帯電話
中国では、何をするにも携帯電話が必須です。例えばネットで何かを購入するにも、登録するだけでも、携帯電話の番号は絶対に必要です。多くのサイトで本人認証のために、携帯電話にパスワードをSMSで送る仕組みになっています。そのため、何はともあれ最初に電話が必要なのです。
私の場合、ドコモのスマートフォンを持っていたので、まずこれをドコモショップSIMロック解除してもらいます。その上で、中国移動(あるいは中国聯通など)のSIMカードを手に入れることにしました。
ちなみに、中国在住以外の方でしたら、契約するSIMカードは中国移動(しかも上海移動)がおすすめです。なぜなら、プリペイドSIMカードでも上海移動なら口座に一定の金額さえあれば国際ローミングができるからです。つまり、日本にいても、中国の携帯へのSMSを受け取ることが出来るのです。しかも、コールセンターは日本語が通じるので、確実です。
SIMカードを手に入れるには、いくつもの手段がありその辺でも買えるのですが、国際ローミングをするには、中国移動のカウンターに行って、「実名登録」をする必要があります。パスポートと、SIMカードを持って(なければその場で契約すればいいのですが)、実名登録と国際漫遊(ローミング)をしたいと申し出れば大丈夫です。大きな都市の大きな営業所なら、誰かしら片言でも英語の出来る人がいたりします。
 
2)銀行口座
次に、銀行口座を作ります。
旅行者でも銀行口座はパスポートと携帯電話さえあれば作れます。
しかし、小さな支店では英語も通じないので、中国語のしゃべれない人は大手銀行の大きな都市の最も大きな支店に行きましょう。例えば、中国銀行中国工商銀行などです。上海なら上海浦東発展銀行とかでも大丈夫だと思います。
このとき大事なことは、ネットバンキングの登録をすることです。これをすれば、日本からでも口座の管理や、口座を使ったお金の支払いが出来るようになります。

この二つがそろったら、鉄路客戸服務中心で切符の予約と購入が出来るようになります。
まずはサイトのトップページ左側にある「網上購票用戸注册」から、ユーザー登録をします。このとき携帯電話番号が必要になります。
ユーザー登録が終わったら、次は「購票/預約」から、実際に切符を購入します。
予約ができたら、支払いを行います。ここで、先のネットバンキングが必要になります。支払いが終わると、予約番号が表示されますので、この予約番号をプリントした紙を持って、パスポートと一緒に駅の窓口で紙の切符に引き換えればOKです。

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大きな駅なら、「互聯網取票」というネット予約の切符引き換え優先の窓口がありますので、ここで受け取りましょう。(中国の駅の窓口は大混雑なのと、発車間際には引き換え終了になるときがありますので、発車の2時間前ぐらいまでには引き換えておきたいところです。ちなみに、違う駅から発車する切符も引き換えられますので、何枚もある時は一気に引き換えておいた方が楽です)
 
ここに書いた他にも、このネット予約は中々奥が深く、中国の鉄道予約システムの混沌とした姿をかいま見ることが出来るのですが、とりあえず、今日はこんな所で。