Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ陸路で世界一周を目指します。

day 6 (2) ウイグルの入り口、ハミ

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ウイグル最初の街、ハミを歩きます。北京から約2000km。もうここは完全に中央アジアの世界でした。画一的な中国の都市とは違い、明らかに違う文化圏に入っていることを感じます。

ハミ駅前からバスに乗り中心部へ。

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中国は全国一律で北京時間を使っているのですが、ウイグルは遠く西に離れており、実質2時間の時差があります。そのため、新疆時間と呼ばれる時間を使うことも多く、時間を尋ねるときはどちらの時間で言っているかよく確認しないといけません。ハミに着いたのは北京時間16時過ぎですが、新疆時間では14時。まだまだ日は高い時間です。

日差しはきついものの、木々の緑は淡く涼しげで、木陰を歩くと湿度も低く気持ちのいい気候。

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まずケイス墓を訪れます。ケイスはイスラム教を中国にもたらした宣教師で、600年代にハミの近くの星星峡というところで亡くなったとされています。そのお墓を移築したのがここ。お墓と言いながらもまるで過ごしやすそうな家といった風情。

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さらにそこから歩いてハミ回王墓へ。

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ふむふむ。やや怪しげながら、日本語の紹介もあり。

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かなり栄えた都だったようです。イスラム文化圏に入ったということを実感。

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街並みは西域の風情。

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ハミはハミ瓜というスイカが有名。市場にもハミ瓜が山積みに。

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標識や看板にもウイグル語が入ります。ウイグル語の文字は改良アラビア文字と呼ばれ1つの音素に1つの文字を対応させたものだそうです。

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しかし、この絵ってなぜこんな・・・?

宿に戻りテレビを見ても、明らかに違うタイプのCMが。

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しかしテレビの内容は中国。

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この頃はちょうど日本では集団的自衛権をめぐる論議が巻き起こり、中国では連日「日本の軍事的脅威」について積極的な報道が行われていました。日本はアメ リカやインドと連携して中国の包囲網を作りつつあり、中国は軍備を増強してその脅威に立ち向かわなくてはならないのだ、という論調です。