Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ陸路で世界一周を目指します。

day 13 オシュからタシケント

f:id:pristine:20160622224135j:plainオシュの朝。トロリーバスの走る街を出て、早速、ウズベキスタン国境を目指します。

国境までは車で15分ぐらい。宿のフロントの兄さんが送って行ってくれるとのこと。ちょっと行くと道を牛とかが横切っていたりします。f:id:pristine:20160622224140j:plain

15分で国境に到着。キルギス時間10時。出国はスムーズでした。どこに行くのか聞かれ、どこから来たのかを聞かれ、しばらくパスポートをじーっと見られてスタンプを押されました。

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キルギス側イミグレ。かつてソ連時代はここに国境はなかったはずなのですが、現在はこの国境、車で通過することもできず、歩いて渡らなければなりません。

ごくわずかな距離の緩衝地帯を歩くと、ウズベキスタン側ボーダーに到着。f:id:pristine:20160622224148j:plainこちらは打って変わってなかなか大変な国境。まず、税関申告書を書かなくてはなりません。これがロシア語の書式しかなく、地球の歩き方に載っている英語書式のものと照らし合わせながら書き、なかなか進まない列に並んでチェックを受けます。ところが書き方が多少違うらしく、直し直され。

その後、今度は税関。荷物を改められ、そしてなんと、携帯電話に入っている写真を全てチェックされます。激しく時間がかかるのですが、イスラム過激派関連の映像や画像、ポルノの持ち込みをかなり警戒しているようでした。

さらに、人によっては小部屋に連れて行かれ、服を脱いで検査。自分も「ちょっとこっち来い」と呼ばれかけましたが、呼んだ係官に向かって、別のちょっと強そうで肩に星が少し多めについている女性の係官が「日本人はOK!いいよ、いいんだよ!」的な感じで叫んで、行っていいということになりました。なかなか疲れる国境でした・・・。
(思えば、タシケントの空港で別室に連れて行かれた時のことを考えると、別室に行けば何がしか難癖つけられて賄賂を要求されていたかも・・・)

13時頃、ようやく国境を通過。ウズベキスタンはさらに時差1時間あるので、時計を戻します。ウズベキスタン時間で12時。荷物を運んできたトラックやタクシーが待っています。f:id:pristine:20160622224152j:plainとりあえず国境から一番近い大きな町、アンディジャンまで行こうとしたのですが、タシケントまで行けることになり、タシケントまで出発!

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f:id:pristine:20160622224202j:plain街並みも中国とは全く違い、キルギスとも違うような。東ヨーロッパ的な匂いがし始めます。中央アジアというより、かつて旅したボスニア・ヘルツェゴビナあたりに近いような。

アンディジャンを通過。タシケントまでは350kmf:id:pristine:20160622224206j:plain

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f:id:pristine:20160622224218j:plain結構年代物の車がたくさん。

f:id:pristine:20160622224221j:plain砂漠の世界から変わり、緑のフェルガナ盆地を進みます。この辺りは、「シルクロードの中の極めて豊潤なオアシス」で、ウズベキスタン随一の穀倉地帯です。しかし、これだけの緑を見るとこれまで砂漠や険しい山ばかり見てきた身からするとかなりホッとする光景です。かつてシルクロードを旅した人々も同じだったことでしょう。

f:id:pristine:20160622224225j:plain一本道をひたすらまっすぐに走り、

f:id:pristine:20160622224229j:plain途中のガソリンスタンドならぬガススタンドでガスを入れ休憩。ウズベキスタンではかなりの数の車がガソリンではなく天然ガスで走ります。その方が安いらしく、ガソリンよりガスの方が多くの車で混雑しています。

f:id:pristine:20160622224236j:plainコーカンドの街を越え、15時頃にはフェルガナ盆地から抜ける峠に入りました。交通の要所のようで、鉄道駅や検問所など所々でドライバーから「ここでは写真を撮ってはいけない、カメラを隠せ」と言われました。

f:id:pristine:20160622224232j:plain大量のタンクローリーが行き来しています。フェルガナ盆地には油田があり、製油所もあります。このオレンジ色のタンクローリーが何十台も隊列を組み、ゆっくりと警護のパトカーに守られながら走っています。過激派などの襲撃を警戒しているのでしょうか。

f:id:pristine:20160622224244j:plain再び平坦なまっすぐな道を進みます。

f:id:pristine:20160622224240j:plain夕方17時ぐらいになり、まだ日は高いのですが、夕食休憩。ウズベクスムがないというと、タシケントまでの客を捕まえられて嬉しいのか、ドライバーが上機嫌におごってくれました。

f:id:pristine:20160622224248j:plain18時過ぎ、まだ日のあるうちにタシケントの街に入ります。広い道、高層建築。

f:id:pristine:20160622224255j:plain街の中心部に入ります。街路樹と芝生が美しい綺麗な街です。中央アジアで一番の都会というのも頷けます。

f:id:pristine:20160622224251j:plainシティーツアーの二階建てバスもあったり・・・。ウズベキスタンを代表する(?)ホテルウズベキスタンの巨大なビル。

f:id:pristine:20160622224259j:plain日が暮れかける頃、目的地のホテルタシケントパレスに到着。今回最後の宿になるので、かなり奮発していいホテルに泊まってみました。

f:id:pristine:20160622224302j:plainちなみに、正式には「ロッテシティホテルタシケントパレス」で、韓国の資本が入っているのですが、「ロッテシティホテル」と言っても全く地元の人には通じません。「タシケントパレス」というとわかってくれます。国境からのタクシーも「ロッテシティホテル」というホテルは知らない、と、あちこちに電話して尋ねていましたが分からず、「タシケントパレス」でようやく場所を把握していました。

ウズベキスタン時間で19時、ようやくタシケントに到着です。オシュから11時間の旅でした。

【この日の移動距離】440km

今回のイルケシュタム峠超え▼

ここまでのコース▼

【累計】7340km