day 17(2) 外貨申告は正確に
午後は、一時帰国のため、タシケントに戻ります。砂漠の土地が・・・
緑の大地に変わる頃、タシケントに到着します。ジェット機で1時間半、プロペラ機では2時間半ほどかかります。
まず、向かったのは中央アジアプロフセンター!
中はなかなかそこそこな感じに見えますが、けっこう適当です。
大きな鍋でプロフ(ピラフのような炒めご飯)をいくつも作っていて、好きなのを選んでお金を払って買ってきて先ほどの席で食べます。なかなか盛況。
その後は地下鉄に乗って伝統工芸センターへ。古いメドレセが改装されて、いくつものアトリエになっています。
即売もしていますが、
伝統工芸品の製作もしていて、飽きません。
再び地下鉄に乗り(地下鉄は撮影禁止で写真がありません・・・)、新市街へ。
第二次世界大戦後抑留された日本兵が建てたという「ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場」を見て・・・、
日も暮れてきたので・・・
タシケント国際空港に戻ってソウル行きのフライトに乗ります。ウズベキスタンには韓国企業が多く進出しており、東京直行便よりもソウルを経由した方がフライトが充実しています。
せっかくなので、出国の際の注意がいくつか。
ウズベキスタンでは、宿泊の際に外国人は宿泊登録が必須で、その登録をした証紙をくれます。これを出国の際に求められる事があります。でも、自分の場合はパラパラとめくられただけで特段何も言われず問題なし。ちなみに、夜行列車の場合は切符を購入した時に窓口でこの紙をくれるのですが、これは単なる領収書ではなく、証紙、いわゆる「レギスト」なので無くさないように。
もう一つ大事なのが、外貨申告。ウズベキスタンはこの外貨申告がものすごく厳重です。1円単位で申告しなければなりません。入国時に申告し、その時の用紙とともに、出国時にも申告しなければなりません。これはかなり要注意です。この時とは別の時に出国時の申告で、少額(合計約5000円程度)の人民元とキルギスソムがあったのですが、書き込む欄も少なかったので申告しなかったところ、税関検査で小部屋に呼ばれ、1対1で検査。嫌な予感。そして、荷物の中からその少額の紙幣が発見されました。
「なぜこの外貨を申告しなかったのか」
「少額だし忘れていた」
「わが国では外貨の無申告持ち出しは少額でも犯罪だ。没収と共に、罰金を科すことになる。聴取をした上で裁判を行わなければならないので、あなたは予定している飛行機に乗ることはできない。」
「忘れていていただけなので、申告を修正したい。没収されるのは構わないが…」
「それはできない・・・」云々が続き、いよいよやってきました。
「これ(USドルの50ドル紙幣)だけ『プレゼント』しないか?」
うーん、もう仕方がない。50ドル札は税関係官のポケットに。どうせなら、両替もできないキルギスソムとかを持っていってくれたらいいのに。
しかし、首都の国際空港といえば国の表玄関。申告しなかったのはこちらの非とはいえ、それがこの有様では何とも残念な感じ。挙句に「今後は気をつけるように」とか一人前に説諭しやがり、非常に胸くそが悪い。おかげでその後は気をつけていますが。皆さんももし行くことがあれば気をつけてくださいね…。