day 20 アストラハン、クレムリンとレーニンとキャビアと
アストラハンの夜明け。24時間以上炎暑の列車に乗っていたので、ベッドの上から見る朝日が気持ちいい。
早速、街を散策したいと思います。泊まったホテルはNovomoskovskaya。設備も新しく、部屋は広くてバスタブもあり、街の中心部で、最大の見所クレムリンのすぐ近く、見た目も立派で、英語も通じるのに日本円にして7000円弱。ルーブル安でロシアの物価はかなり安く感じます。
ちらほらと子供連れが歩いている公園を抜け、しばらく歩きます。
この街ではまだレーニン像も健在。
街並みは帝政ロシア時代以来の街並みが残っています。これまでの中央アジアのイスラム都市〜砂漠の中の旧ソ連式都市から一気に雰囲気が変わり、ヨーロッパに来たという実感が。
ステップ気候に属するこの街では夏はかなり暑く、街ゆく人々は真夏の装い。ちなみにこの日の気温は35度。一方で冬は寒く、1-2月には最高気温が氷点下になるとのこと。なかなか厳しい気候です。
中心部から外れると、旧ソ連ぽい建物も多少あり・・・そしてロシアに来たということを意外と実感させられるのは、「BANKOMAT」の文字。銀行ATMがあるのです。キルギス、ウズベキスタンでは、通貨が安定していないこともあり街中にATMがありません。(ウズベキスタンではあれだけの数の紙幣を機械に入れておかなければならないわけですし、物理的に無理ですよね)
とはいえ、景気は決して良くはないようで、あちらこちらに閉店した店舗と、аренда(=for rent)の文字。なかなかテナントも入らないよう。
映画館を発見。
ちょっと懐かしい感じがします。あまりシネコンみたいなものはないようです。
街の目抜き通りに来ました。まだ昼間だからなのかあまり人通りがありません。
シナボン発見。このほかこの通り沿いにはマクドナルドなんかもあって、なんというのかいわゆる西側諸国っぽい感じがしてくるのが寂しいようなほっとするような。到着した夜に、迎えの車の運転手にATMがあるか尋ねた時に、「もちろんあるさ、だってアストラハンだからね、なんでもあるよ!」と言っていたのが思い出されます。
さらに歩くと、ヴォルガ川のほとりに出ます。川岸に蓮の花が咲く中、ヨットが練習しています。
市内の小さな橋は恋人たちが永遠の愛を誓う場所になっていました。欄干に見えるのは、全部鍵。二人で鍵をかけて愛を誓う「愛の鍵」というのはロシア全土で流行っているようです。
さて、アストラハンで一番のみどころ、世界遺産にも登録された「アストラハンのクレムリン」に向かいます。アストラハンは、1556年にロシアがアストラハン・ハン国を征服して以来、アジアへの交易の要であった都市。このクレムリンはイヴァン雷帝時代に建てられたそうです。
外は酷暑ですが、建物の中は涼しく、祈りを捧げている人も多く見かけます。
建物だけではなく、中は大きな庭園になっていて、日陰も多くて気分のいいところです。(日なたに出ると日差しがかなりきついですが・・・)
一通り街を見て回り、ホテルに戻ると結婚式の撮影が。
さて、今回のこまぎれもタイムオーバーということで、モスクワ・北京と経由して東京に帰ります。預けていた荷物を受け取り、空港に。
さて、帰るにあたり一応この地のおみやげを・・・今回のお土産は、キャビア!アストラハンはロシアでも有数のキャビアの産地です。青いラベルが最上級の証ということなので、買ってしまいました。ちなみに、この後、モスクワの空港で同じ缶を見かけましたが、アストラハンで買った値段の4倍近い値札がついていました。恐ろしい・・・
【今日の移動距離】0km 【累計】10410km
今回の旅▼
ここまでのコース▼