day 24(2) モスクワ〜ベルリン Stritz号、ロシアからベラルーシを越えてポーランドへ
モスクワ発ベルリンゆき、Stritz号はモスクワ・ベラルースカヤ駅を発車します。定刻通り、10:20発。
最新鋭の列車だけあって、これまで乗ってきた列車とは全く違い、近年のロシアでの流行りの近未来感溢れる車内。個室寝台にはこの列車が走り抜けていく都市の名前がつけられています。自分の寝台は「ワルシャワ」。
室内にはシャワーと洗面台、トイレも装備。十分走るホテルと呼べる車内設備が揃っています。アメニティも。ただ、妙に機能的すぎてちょっと旅情はそそられないかも。
列車はロシアの大地を進みます。
約4時間走り、最初の停車駅スモレンスクに到着。壮麗なパステルカラーの駅舎がヨーロッパ・ロシアを感じさせます。
小さな街をいくつか走り抜け・・・
16時ちょっと前に、次の国、ベラルーシの最初の停車駅、オルシャに着きました。ロシアとベラルーシは異なる国ですが、入出国管理を共通にしているので、ロシアとベラルーシの間では出入国審査はありません。ただ、異なる国がゆえにビザはロシアのビザとベラルーシのビザが必要で、注意が必要です。ロシアのビザだけでここまで来れてしまうのですが、ベラルーシのビザがないと違法滞在ということになってしまいます。
果てしなく広がる穀倉地帯を…
時速110キロのペースで快調に走り抜けていきます。
気持ちいい天気。
街が再び密度を増してくる頃、
ミンスク駅は近代的な大きな駅です。
駅前には大きな門構えのようなビルが。スターリン様式を色濃く残すミンスクのシンボル「Minsk Gate」です。ベラルーシはこの街並みに代表されるように、ソ連時代のイメージがだいぶ残る国です。
とはいえ駅の中はやっぱり近代的。
引き続き、ベルリンに向けて列車は発車します。
夕食は再び食堂車。豚足のグリルを頼んでみたらなかなかこれが大きい。
4月ともなるとだいぶ日が長くなってきます。この時期の日の入りは現地時間の午後8時頃。晩御飯の頃にようやく夕日の風情になってきます。
ご飯を食べて一休みした夜9時過ぎ、ベラルーシ最後の街、ブレストに到着します。ロシア・ベラルーシ両方のビザがあるので出国審査は問題なく通過。
小さな国境の川、ブーク川を越えると、いよいよEU加盟国、ポーランドの街、テレスポリです。妙にフレンドリーなベラルーシ側と違い、ちょっとピリリとした雰囲気。
ほどほど厳しい感じの入国審査ながら、パスポート持って個室で待ってればいいだけの入国審査は楽。しかもウズベキスタンからロシアへの列車の時のように国境の駅で空調が切れるとかもなく快適そのもの。おまけに、やはり日本のパスポートは信頼感厚く、特に何事もなくEU入域です。
ついに、名実ともにヨーロッパにやってきました!
時間は1時間早まり、モスクワ時間夜11時、ポーランド時間では夜10時に定刻通りテレスポリを出発、夜のポーランドを走っていきます。
【今日の移動距離】1100km(テレスポリまで) 【累計】13,200km