Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ世界一周を目指します。

day 2 東清鉄道ルートで国境越え

f:id:pristine:20160604232152j:plainウスリースクの夜明け

今日は、ロシアを離れ、中国へ向かいます。ウスリースクから国境を越えて牡丹江、そしてハルビンまで。長い移動の始まりです。

牡丹江行きの国際バスに乗るため、ウスリースクのバスターミナルに向かう。
8時半発。切符は当日朝窓口で購入。窓口はロシア人のおばさんでとても無愛想。困っていると、中国人のバスの運転手(らしき人)が手伝ってくれなんとか購入。
1746ルーブル+発券手数料4ルーブルで計1750ルーブル。日本円にして約5000円、そこそこなお値段。

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バスは中国製。なかなか快適。ほぼ定刻通り8時40分にバスは出発。バスの乗車率は2割ぐらいでガラガラでした。決して良好とは言えない路面ですが、信号も無い一本道をバスは快調に進みます。

そうこうしていると何やら不思議なエリアに。真っすぐに上を向いたパラボラアンテナが密集しているのです。草原の真ん中に次々20個以上も現れるパラボラ。こ、これはロシアだけに宇宙人の集落か!?

f:id:pristine:20160604233019j:plain(後に調べたところ、ウスリースク天体物理研究所だったようです)

やがて2時間ほど走り、国境のロシア側、ポグラニチニに着きます。このバスターミナルで20分ほど休憩。なにやらマーケットが開いていました。このローカル感がたまりません。どうやら一種の免税店のようなものなのか、中国から運んできたものを売っているのか、多くのロシア人でにぎわっています。(聞いてみてもロシア語しか通じないのでわからない!)

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再びバスは出発し、国境へ。さよならロシア!また会う日まで!!

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いよいよ国境越えです。国境ではバスを一旦降りて出国審査・税関(何もしない)を通り、通った先で待っているバスに再び乗ります。

バス全体に消毒液のシャワーを浴びて、中国側のイミグレーションに到着です。古ぼけたロシアのイミグレと対照的な新しい建物。中国はノービザですが、ここからの日本人の入国にはあまり慣れていないらしく、パスポートを持って係員が奥に引っ込んでしまいました。他の人たちはどんどん進むのに・・・。
そうしているうちに隣のブースの入国審査官がたどたどしい英語で「中国と日本の歴史をどう考えているのか」と聞いてきます。うーん、そんな遠大な話の振り方があるのか?「過去には不幸な歴史があったが大事なのは今の友好だと思う」と答えますが、あまり伝わっている感じがしない・・・。聞き取れないなら聞くなよ!(こっちも大してしゃべれないけど)
とはいえ、そんなこんなしているうちに無事スタンプが押され、イミグレを通過します。
イミグレーションの外には、タクシーやバスの客引きがいて、「バスはもういない」とか言いますが、惑わされずに元のバスがちゃんと待ってますので戻ります。

少し走れば、もう中国側の街、綏芬河です。

f:id:pristine:20160604233653j:plainなんということでしょう!超ドローカルだったロシア側とは大違いの都会っぷり。真新しい高層マンション群と公園がいきなり現れました。何やら今の国の勢いを見せつけられるような変化でした。

道路も高速道路になりスピードを上げて牡丹江を目指します。

7時間かかり、北京時間12時30分に無事牡丹江に到着。
バスターミナルでも何でも無い路上が終点だったのはびっくり。(バスターミナルが工事中だそうでした)

牡丹江は戦前は日本人も多く住む町でした。なかにし礼さんの自伝的小説「赤い月」の舞台ともなりました。今は典型的な中国の都市の姿で当時の面影を感じるものはまったくありません。f:id:pristine:20160604234102j:plain

牡丹江からは列車でハルビンへ向かいます。ハルビンへは一日何本も列車があるのですが、結局切符が買えたのは・・・。17時30分発の普快の硬座。中国の列車についてはこの「不快」な経験から色々調べたので改めてページを割いてご紹介したいと思います。

何もすることも無く、観光する所も無いので、駅近くの店で牛肉面を。
「美国加州牛肉面大王」=「アメリカカリフォルニア牛肉麺キング」という華々しい名前のチェーン店でした。肉と言えばアメリカじゃ!という感じなのでしょうか。
思えば、この後中国の旅で度々お世話になる「牛肉面」との初めての出会いでした。醤油味のスープに牛肉が入っているだけの麺なのですが、いわゆる日本における「ラーメン」とか「そば」みたいな地位を築いていて、どこの街でも牛肉面の店を見かけるほど。だいたい1杯日本円で80〜150円ぐらい。f:id:pristine:20160604234109j:plain

さて、定刻17時30分になり出発です。二階建ての硬座車両。せめてもの救いは満員ではないことでしたが・・・、それはそれでより条件のよい環境を求めて熾烈な陣地争いが起きるのでした。

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座席指定の意味などないような中で結果的に窓側の二人席の占領に成功。
列車は夕暮れの満州の大地をハルビンに向けて走ります。

列車は横道河子に到着。かつてソ連を追われた白系ロシア人が多く住んでいた街です。ちょっと風情のある家が並んでいます。f:id:pristine:20160604234117j:plain

中国らしくないと思っていたら、歴史的町並みということで保存が決まっているそうです。「赤い月」で波子が想いを寄せた氷室の家があった街です。(だったと思う)

やがて、夜の帳が降り・・・。

f:id:pristine:20160604234121j:plain深夜23時30分、ほぼ定刻で深夜のハルビン駅に到着しました。
比較的空いていて二人席が確保できたからいいようなものの、6時間リクライニングも無い硬い座席に乗り続けるのはさすがにきつい・・・。
中国の列車のシステムを調べてより条件の良い切符を買えるようにしなければ…。

明日は、ハルビン市内を散策します。

【この日の移動距離】630km 【累計】750km