Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ陸路で世界一周を目指します。

2012-01-01から1年間の記事一覧

day 11 今日も飛ばない

翌朝。カシュガルの朝です。霞む空、今日も視界が悪いのが気にかかりつつ、空港に向かいます。 相変わらず霧のような。この地域では時折砂嵐が発生し、視界が悪くなる時があります。思えば、列車も砂嵐でだいぶ遅れていたのでした。 空港には来たものの、一…

day 10(2) カシュガルの街

カシュガル駅から街を目指します。今回の休みも短いので、今夜のフライトでウルムチに戻ります。なのに列車の遅れもあり…急がなければ。 駅から街中まではバスがあるということでしたが、どうにもバス停が見当たらなかったので、乗合タクシーに。4人揃うまで…

day 10(1) カシュガルへ

目が覚めると、外は靄がかっていました。一面の草原。 列車の遅れは変わっておらず、北京時間朝5時48分に到着するはずの巴楚(パソ)におよそ5時間遅れの10時50分頃到着。 引き続きタクラマカン砂漠の縁を西に走ります。 食堂車で遅めの朝食&昼食。 ブラン…

day 9 トルファンで乗り換え、そして南疆線へ

トルファンには朝の5時半に着くはずだったのですが、砂交じりの強風が吹きつけていたせいで途中止まったり進んだりを繰り返し、4時間遅れで午前9時半過ぎに到着。 トルファンで乗り換える予定の、カシュガルへ向かう乗り継ぎの列車に間に合うか心配でならな…

day 8 再び嘉峪関からスタート

さて、次の休み。再び旅を始めたいと思います。今回のスタート地点は、嘉峪関。前回の終点、ハミから少し戻ったところです。ここは万里の長城の西の果て。かつては、いわばここまでが中国、この先は生きては帰れないかもしれない土地でした。 嘉峪関までは上…

day 7 一回お休み

さて、休みは長く取れないもので、新疆ウイグル自治区までやってきた旅、ここで一旦休憩にします。ハミ空港から帰国します。ハミ空港は中心部からタクシーで30分ぐらい。 ハミからはほぼ唯一の定期便就航都市、自治区の中心都市のウルムチへ。 窓の外には砂…

day 6 (2) ウイグルの入り口、ハミ

ウイグル最初の街、ハミを歩きます。北京から約2000km。もうここは完全に中央アジアの世界でした。画一的な中国の都市とは違い、明らかに違う文化圏に入っていることを感じます。 ハミ駅前からバスに乗り中心部へ。 中国は全国一律で北京時間を使っているの…

day 6 (1) 引き続きT69次でハミへ

T69次はどこまでも続く赤茶けた大地をひた走ります。 夜が明けると、嘉峪関でした。万里の長城の西の果てです。朝の8時半。時刻表によれば予定出発時刻は7時34分なので、1時間遅れの模様。 朝ご飯を再び食堂車で食べます。 窓の外は、変わらず砂漠が広がって…

day 5 北京からT69次列車

第5日目は、北京から一路新疆ウイグル自治区を目指します。 北京は、以前同級生が駐在していたこともあって何度も遊びにきて大体街は知っているので、さっさと先を急ぎます。5日目の旅の出発は、北京西駅。地下鉄が通じていない(正確に言うと「中心部から…

day 4 (2) 長春から北京

さて、長春の街に出ます。皇宮のちょい先は中国らしい混沌が待っていました。 ずいぶんと大衆的っぽい演芸。 満州国時代の街並みが残っていると聞いていたのですが、すでに再開発の波にのまれつつありました。 しばらく歩くと、長春の中心部へ。すると、何や…

【メモ】中国の鉄道ネット予約

何かと混雑する中国の鉄道。駅で中々切符が買えない!の対策として考えたのが、当然ながら「事前に予約する」でした。 しかし、日本から中国の鉄道を予約するには多額の手数料と、思うようにならない旅行代理店とのコミュニケーションが必要です。 しかし!…

day 4 (1) ハルビンから長春へ

今日は、ハルビンから長春に立寄り、中国の首都、北京へ向かいます。 泊まった「龍門貴賓楼酒店」。かつてのハルビンヤマトホテル。1903年に東清鉄道ホテルとしてロシア資本で開業、その後「満鉄」=南満州鉄道の経営になり、戦後は学校になったりしながら、…

day 3 ハルビン散策

今日は、ハルビンを散策します。 ハルビンは、ロシアが建設した東清鉄道の要衝として発達した街です。かつての千円札の伊藤博文が暗殺されたのもこの地でした。当時のロシア帝国は、この地を満州の要として、市街のほとんどを「東清鉄道付属地」として租界の…

【メモ】 ウスリースク発の国際バス時刻(2012年6月現在)

ロシア(ウスリースク)から中国へ国境を越える国際バス時刻です。 系統/行き先/出発時間/曜日/運賃(ルーブル)805 牡丹江 8:30(始発) 10:40(ウラジオストク発が経由) 毎日 1750RUB807 綏芬河 7:40 12:10 毎日 1650RUB808 東寧 9:50 16:30 毎日 130…

day 2 東清鉄道ルートで国境越え

ウスリースクの夜明け 今日は、ロシアを離れ、中国へ向かいます。ウスリースクから国境を越えて牡丹江、そしてハルビンまで。長い移動の始まりです。 牡丹江行きの国際バスに乗るため、ウスリースクのバスターミナルに向かう。8時半発。切符は当日朝窓口で…

day 1 (2) シベリア鉄道 各駅停車

さて、いよいよ旅の始まりです!まずはウラジオストクから北へ120km、ウスリースクまで向かいます。 やっぱりロシアの極東と言えば、シベリア鉄道。ウラジオストク駅はシベリア鉄道の東の終点です。威厳ある駅舎。多くの旅人がここからモスクワまでの一週…

day 1 (1) ウラジオストク

ウラジオストク。天気はあいにくの小雨。でもこれが何ともロシアの極東、って感じがして渋い。 ウラジオストクは坂の多い町です。街並みはヨーロッパ。最も東のヨーロッパ。昔、旅をした東欧の雰囲気にそっくり。わずか2時間半でこんなところに来れるのだと…

day 0 旅の始まりは

記念すべき旅の始まりはユーラシア大陸東端の都市ということでウラジオストクに決定!ウラジオストクはロシア語で“Владивосто́к”。восто́к(ヴォストーク)は「東方」を意味し、владиは「支配する、制御する」。ロシアの東方への窓口となるべくして作られた…

思い立ったわけ

昔から、ずっと陸路をたどって世界一周をするのを夢見てきました。社会に出て10年ぐらいたったら会社を辞めるつもりだったので、そのときにと思っていたのですが、そんな景気の良い世間でもなく。仕事を続けながら世界一周を始めてしまえ!と、わずかな休…