Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ陸路で世界一周を目指します。

day 12(1) さよなら中国。イルケシュタム峠へ

f:id:pristine:20160617232547j:plain久しぶりのカシュガル。事情あって(大したことない事情と大したことある事情があり)しばらくお休みしていましたが、いよいよ難所、イルケシュタム峠を越えてキルギスのオシュに向かいます。

イルケシュタム峠越えには2つの方法があって、乗合タクシーなどを乗り継いでいく方法と、国際バスがありますが、曜日の都合とできる限り早く、日のあるうちにオシュまでたどり着きたいと思ったので、よりスピーディーな乗り継ぎコースで進みたいと思います。

起点は、早朝のバスターミナル。ここからまず最初のイミグレがあるウルグチャットまで行く乗合タクシーがあるはずです。

f:id:pristine:20160617233739j:plain窓口で切符を買うようにということなので、窓口に行き「ウチャ(烏恰)」と行き先を告げると、端末をパタパタと叩いて、「没有(メイヨウ)」と一言。なに!?早速大ピンチです。話を聞くと、今日ウルグチャットに行く車は一台もないとのこと。カシュガルくんだりまで来て、峠越えできませんでしたというわけにはいかない!

そこで、発想を変えて、バスターミナル前にたむろするタクシーと交渉。要は4人分出せば行ってくれるはず。こうなったら致し方ありません。何とか交渉成立。贅沢にも1台タクシーチャーターでウルグチャットに向かいます。北京時間9時、新疆時間7時に出発。

f:id:pristine:20160617234914j:plainさらばカシュガル

f:id:pristine:20160617234921j:plainすぐ山がちに。

f:id:pristine:20160617234926j:plain道はかなり整備されており、快調に飛ばしていきます。

f:id:pristine:20160617234931j:plain間も無くウルグチャットの看板が。

f:id:pristine:20160617235105j:plainおよそ1時間強。午前10時20分頃、ウルグチャットのイミグレに到着です。ここで中国の出国手続きをします。とはいえ、ここは本当の国境よりも140kmも離れています。

出国審査を受け、いよいよ国境越えですが、ここは専門の乗合タクシー(今回は下の写真の黒い車)に乗る以外に方法がありません。値段は一人100元で固定。イミグレの職員が案内してくれます。値下げは一切効かない代わりに、これ以上も請求されません。日本円にして2000円弱、まあ仕方ないかと。

f:id:pristine:20160618000450j:plainなんやかやと1時間ぐらいかかり、11時30分頃、国境に向け出発。この時期はあまり国境を越える人間はいないようで、人が集まるのかやきもきしました。

f:id:pristine:20160618000910j:plainこの先の道もかなり整備されています。

f:id:pristine:20160618000916j:plain11時40分、途中の康蘇の料金所を通過。

f:id:pristine:20160618000921j:plainイルケシュタムまでまだあと100km

f:id:pristine:20160618001907j:plainひたすら進みます。広い空、険しい山。

f:id:pristine:20160618001914j:plain途中の町。

f:id:pristine:20160618001919j:plainついに国境近くなるとロシア語が。英語も。ただ、単語の間にスペースを空けることをしないので最初何が何やらわかりません。

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北京時間13時ちょい前、ようやく本当の国境に到着しました。ここではパスポートチェックはあるものの、出国手続きは前のイミグレで済んでいるので、特に何もありません。

f:id:pristine:20160618001325j:plainついでに、周りにも何もありません。かなり厳しい環境を耐えていると思しき建物が数軒。パスポートを集められたまま、しばらく待ちます。この国境には昼休みがあると聞いていたので、昼休みに入られてしまったかと危惧。ドライバーに聞いてみても、「まあ、待て。」と。

幸いなことに、30分ぐらいして進んでよし、ということになり、迷彩服姿に小銃装備の国境警備隊員を乗せて、再び先に進みます。反対側にはトラックの長蛇の列。なかなか物流の要になっているようです。でもトラックは全く進んでいませんが。

f:id:pristine:20160618003059j:plain20分ぐらい走って、13時50分頃、停車。

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ここがどうやらキルギスとの国境のようです。この白っぽいコンクリートの向こう側がキルギスとのこと。中国側の車はここまで。中国の国境警備隊と、キルギス側の迎えの車を待ちます。キルギスに入ってみたり戻ったりを繰り返してる同乗の人。

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しばらくして、キルギス側の車が来ました。あの斜面の中腹にある碑がどうやら国境を示すもののようです。

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さて、ここからキルギスに入ります。