Chopped Around the World 〜こまぎれ世界一周

世界一周はしたいけど、仕事は辞められない。 わずかな休みをこまぎれにつなぎながら、少しずつ世界一周を目指します。

day 18(1) 再びヌクス、サヴィツキー美術館とミズダカン

f:id:pristine:20160824001436j:plainふたたびのヌクス。夏のヌクスは見事なまでの暑さ!気温は38度。日差しが厳しく、日向での体感は45度ぐらいな感じ。日差しを浴びているとクラクラしてきます。

さて、前回は街は歩き回ったものの、大事なところを訪れていませんでした。
それが、イゴール・サヴィツキー記念カラカルパクスタン共和国国立美術館f:id:pristine:20160824001454j:plain内部の撮影は高額のお金がかかるのでしていませんが、ソ連時代迫害を受けたロシア・アヴァンギャルドのコレクションが多く残る貴重な美術館として有名です。

かなり設備的には厳しさを感じる状況ながら、コレクションと展示は驚くほどのレベル。
ルイセンコ「雄牛」など、当時体制への痛烈な批判として解釈された絵画を、辺境とも言えるこの地に集め続けたイゴール・サヴィツキー。これらの絵画を描いた画家たちは拘束され、シベリア強制収容所に送られるなどしていた時代、これだけの規模のコレクションを、一公立美術館のディレクターという立場を活用して集め続けたというのには、本当に驚きを感じます。f:id:pristine:20160824001459j:plain新館も建てていましたが、こちらは展示などはしていないようです。

ヌクスの人と話をすると、みんな言うのは「美術館は見に行ったか?」。人々に本当に誇りにされている美術館なのだと実感します。

f:id:pristine:20160824001506j:plain美術館の周りは、真新しい建物がたくさん。この数年でだいぶ開発が進んでいるようです。ただあまりお店も入っている感じがなく閑散としているのが気にかかるところですが、まあ、暑いからかもしれませんね。とにかく、炎暑という言葉がしっくりするほどの日差し。ただ、一方で湿度が低いからか日陰にいるとあまり厳しさを感じません。

f:id:pristine:20160824001511j:plain少し歩いて中央市場に向かいます。変わっていない雰囲気にちょっと安心。

市場の中で昼食にしようと思ったのですが、あまり良さそうなところがなかったので、5分ほど歩いて見つけたオープンテラスのレストランに。この辺りで一般的な麺、ラグマンはあるかと聞いたところあるというので頼みます。f:id:pristine:20160824001515j:plainこの辺りのラグマンはキルギスウイグルで食べたようなお汁につかっているのではなく、ナポリタンのパスタのようなラグマンです。これはこれで美味しい。

f:id:pristine:20160824001520j:plainお腹もいっぱいになったところで、郊外のトルクメニスタンとの国境のそばにあるホジェリという街にあるミズダカンという遺跡に向かいます。タクシー往復と待ち時間入れて、およそ50000スム=約10ドル。

30分ちょっと走ってミズダカン(Mizdakhan)に到着。

f:id:pristine:20160824001525j:plainミズダカンは、かつて古代ホレズムで2番目に大きかった都市と言われています。その歴史は紀元前4世紀から続き、14世紀に入ってティムール朝により破壊されるまで続きました。その跡地に墓が建てられるようになり、現在に至ります。

f:id:pristine:20160824001529j:plainいくつかの廟を見て回ることができます。一部の廟は内部も復元され、再び美しい姿となっています。内部は半地下の構造になっており、外の酷暑が嘘のように涼しく(むしろひんやりとして)、静寂の空間が広がっています。

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ここから見えるもう一つの丘には、ギャウル・カラと呼ばれる城塞の跡が見えます。f:id:pristine:20160824001542j:plainギャウル・カラとは異教徒の城、という意味で、ゾロアスター教を信じる者=異教徒が作った城ということでのちのイスラム教徒がつけた名前と言われています。

f:id:pristine:20160824001537j:plainここには、アダムの墓と伝えられている遺跡もあります。この石が全て崩れ去った時、世界は終焉すると言い伝えられているそうで、それを防ぎ神に祈りを捧げるために石を積む(=再び建設する)風習があるようです。

1時間ほど見て回り、ふたたび、時折馬車も走るのどかな道をヌクスに帰ります。f:id:pristine:20160824001546j:plain

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ヌクス駅に到着。駅は街の中心部からは車で5-6分走ったちょっと離れたところにあります。f:id:pristine:20160824001558j:plain今日はここからロシア・アストラハンまでカスピ海の北岸を通り列車で向かいます。