day 15 ヒヴァへ
乗車中の列車はタシケントから世界遺産の街ヒヴァの最寄駅、ウルゲンチを経由してそのちょっと先シャヴァトまで行く「アムダリア」号。アラル海に注ぐ大河の名前を冠した長距離列車です。
1等寝台に乗っている客はほとんどいなく、今回はこの個室を1人で気楽に使用。お茶のサービスもありました。
列車はキジルクム砂漠を黙々と走り抜けます。
サマルカンドを夜中の23時に出発した列車は、定刻通り翌日ひる12時にウルゲンチに到着。意外なことながら(と言ったら失礼かもしれませんが)ウズベキスタンの鉄道は結構定刻通りに走ります。中国の鉄道が遅れが常態化しているのに比べ、かなりの正確さです。
ウルゲンチからヒヴァまではトロリーバスがあります。しかし長旅&さっさとヒヴァに向かいたかったので、ここはタクシーを利用。駅を出ればたくさんのタクシーの客引きがいるので、交渉の上で乗り込みます。
ウルゲンチの街を出てしばらく走ると…大きな旧市街(イチャン・カラ)が見えてきます。
この城壁の中が世界遺産のヒヴァの旧市街です。
早速、宿に荷物を置き旧市街の散策に。
入り口にある旧市街の全貌。街のすごいところは、まるでおとぎの国の街のようなこの街に本当に今でも人が住んでおり、人々の営みがあるというところ。
今のヒヴァの街は、建造と破壊を経て、18世紀から19世紀ごろにかけて造られた建造物が多くを占めるとのこと。漫画の「乙嫁語り」に描かれた世界は19世紀ということなのでまさにその頃の風景そのままということなのでしょう。
中心部は舗装が直されていたりと整備が進んでいます。
ヒヴァの最も高いミナレット「イスラーム・ホジャ・メドレセ」のミナレットから街を見渡します。
向こうに見えるのがヒヴァのランドマークの一つ、未完成のミナレット「カルタ・ミナレット」。完成すれば100mもの高さのミナレットが建ったと言われています。
アラクリ・ハン・メドレセ。
ジュマ・モスク。静謐な空間が広がっています。
散歩を続けていると・・・
日も暮れてきて・・・
旧市街で夕食となりました。
夜となり・・・
明日は、消滅しつつあるアラル海の、かつての港町、ムイナクに向かいます。
【昨夜からここまでの移動距離】770km 【累計】8450km